
Google社で行われた、ウェブマスター向けのカンファレンスに参加してきました。
そちらのセッションレポートをお送りします。
※スライドは公開禁止とのことなので、文字のみでのレポートになります。
- Search Console – Idan Avraham
- SEO for Single Page Apps – Martin Splitt
- Copyright for Webmasters – Daniela Matuschka
- Q&A session 第一弾
- 回答者
- Bingのウェブマスターツールではクロール速度を指示できるようなツールがある。Googleでも欲しい。
- 旧 Search Console の機能は引き継がれるのか?
- ダイナミックレンダリングを検討しているが、今後ダイナミックレンダリングが使えなくなることはあるか?
- 動的なコンテンツで出力までに時間がかかるコンテンツは、無視される確率が高いといったことがあれば、基準が知りたい。
- オリジナルコンテンツの判断基準が知りたい。最近、他サイトの画像を無断転用しているサイトが上位表示されているケースが多く感じる。
- サイトのコンテンツが若干言い回しを変えただけで盗用されている。オリジナルの文章と認識してもらうためにはどうすればいいか知りたい。
- サーチコンソールのカバレッジ
- オンクリックが無視されるという話だったが、サイト内では良く使われるもの。将来的に無視し続けるわけには行かないと思うが、今後の展望はあるか。
- DMCAに反論するときに明確な証拠を提示すべきとあるが、明確な証拠が何かわからない。自分で作ったものなのにどうやってその証拠を提示すればいいか。
- 回答者
- 有料リンクはrel=”sponsored”をつけても禁止なのか?
- MFIへの強制以降は検討している?
- リンク施策を売りにしている会社がまだある
- 大量生産の記事は高品質なら問題ない?
- 5Gなら速度が上がるからAMPは不要になるか?
- AMPのトレンドを教えてください。
- 価値はあるが技術的に対応できないページの扱い
- BERTアップデートについて
- 多言語展開のベストプラクティスが知りたい
- 画像の品質にこだわっているが、画像はどこまで評価されているのか
- まんが記事などはどのように評価されるのか
- 画像検索で上位にくるページは通常検索でも引っ張られて上位に表示される傾向があるように見えるが、そういったことはある?
- 医療サイトが指名検索で上がらない
- 最後にひとこと
- 次回ウェブマスターオフィスアワー
Search Console – Idan Avraham
<アジェンダ>
・サーチコンソールの概要
・最近ローンチした機能
・今後考えていること(コンテンツクリエイターをどのように手助けできるのか。)
サーチコンソールの概要
◆新しいサーチコンソールの4つの柱
・モニタリング
・デバッグ&fix
・バリデート(検証)
・Grow(成長)
◆モニタリング
・モニタリングすることで問題の解決、何をすべきかがわかる。
・emailシステムを入れ、アラートを届けている。
問題が発生すると積極的にメールで知らせるようにした。
→これは自動で配信されるようになっている。
◆デバッグ
エラーレポートにURLの事例を出している
これにより、そのURLの検査ができる。
◆バリデート(検証)
エラーをfixした場合はテストが検証できる。
テストが合格になれば、実施したエラー対応に問題がなかったことがわかる。
◆Grow(成長)
検索アナリティクスで
フィルタをかけて調べることができる。
最近ローンチした機能
・モバイルファーストインデックス チェックツール
・各種テストツールの改善
今までは古いchromeのバージョンを使っていた
そうなるとツールが出したものと実際のサイトとの差異がある
そのため、いまテストツールも同じchromeのバージョンを走らせている
・構造化レポート
このレポートで、エラーをFIXする手伝いをする
・discovery
ディスカバーレポート
検索パフォーマンスレポートとの大きな違いはクエリがないこと。
・ドメインプロパティ
今までhttpとhttpsなど、それぞれでプロパティを作る必要があったが、
いろいろなパターンがあったのが問題だろうということで見直した。
・スピードレポート
スピードレポートで最も重要なのは、
「根本的に他のサーチコンソールのレポートとは違う」ということ。
他のレポートはGoogleのインデックスデータに基づいている。
スピードレポートは実際のユーザーのデータに基づいている。
もう一つの注目点は、今までのページスピードインサイトでは、特定のURLしかチェックできなかったが、
スピードレポートでは、起こっている問題が、そのURL特定の問題なのか、他の所(ページ)でも起こっているかがわかるようになった。
特定のURLを見る際は、ページスピードインサイトで見れる。
・検索パフォーマンス レポート
以前は表示まで2日半かかっていたが、今は頻繁にアップデート(直近のデータを公開)している。
ただ、頻繁にアップデート(直近のデータ)は不正確なので、時間がたったら最終データとして公開している。
今後考えていること
コアな利用者ではなく、CMSを使っているようなライトなユーザー向けに
サーチパフォーマンスを簡単に出していきたいと思っている。
細かい詳細情報ではなく、
「何か起こった時に要約されて必要なものだけを見たい」
と思っている人がいると思う。
最近では、CMSのプラットフォームにサーチコンソールの機能を統合した。
(日本ではAmebaなど)
これらのユーザーはサーチコンソールをみることはない。
サイトの状況をプラットフォームに組み込んだ。
・トレンディングページのイベント
サーチコンソールだと文字が多すぎて見づらい。
特定のページが一瞬飛び抜けたなどのスパイクが見つかったら、メールでアラートを出している。
これは実験段階なのでユーザーの反応を検証している
・月次パフォーマンスレポート
メールで月間パフォーマンスレポートを配信している。
これは全体の20%に展開した。
概要がわかるので良いという声が届いている。
◆みなさんへのリクエスト
今、何がユーザーにとって重要かを理解しようとしている
サーチコンソールを改善するために、インタビュー対象を募集している
インタビュー対象になってくれる場合は以下より応募してほしい
https://forms.gle/ZKezzcj8byy8vTqB8
Q&A
サーチコンソールオプティマイゼーションについて。1,000 URL だと足りないと思う。
⇒この件は他にもユーザーから声が届いているが、
まだどういう形で解決するかに至っていない問題。
いつ解決できるかは言えないが、今回のように声が上がっているので、優先度を上げないといけないと思った。
ソフト404エラー
実際に見てもエラーが見つからない。
どういう形で解決を図ればいいか?
⇒エラーの検知は必ずしも正しいとは言えない。
また、ツールによってはプラットフォーム側のエラーがある場合もあるので、エラーがあっても直せないというケースがある。
スピードレポートについて
スピード改善のサイト改修のタイミングと、レポートが変わるタイミングにタイムラグがあると思うが、それは挙動の範囲内か。
⇒はい、そうです。
スピードレポートはユーザーのフィールドデータに基づいている。
ユーザーがそのページに訪問した結果のスピードを見ないといけないのでタイムラグはそういうもの。
SEO for Single Page Apps – Martin Splitt
SPAとPWAの違い
◆SPA
jsをつかってコンテンツをロードするもの
URLは変わらない。コンテンツがその中で変わっていくもの。
◆PWA
https
オフラインで機能しないといけない
インストールが必要
レスポンシブでないといけない
スピードが早くないといけない。とにかく早く
SPAとPWAはそれぞれ独立したもの。
PWAであればGoogleにインデックスされる。
要件はPWAであればよい。
jsはGoogleで機能するのか?という質問がよくある
⇒ jsのせいでダメというのは誤っている。
Google botのジャーニー
①URLをクロールキューリストに入れる
②クローラーに入れる
→ここでrobots.txtでクロールyesだったらクロールにかける
③HTMLを表示するプロセスがある
→リンクを探し、リンクがあればクロールキューに戻せる
④レンダリングキューリストに入れる
⑤レンダリングを行う
⑥インデックスする
⇒インデックスにはすぐにいかない。WRS(Web Rendering Service/レンダリングするプロセス)を通ってからインデックスする。
◆レンダリング速度について
・レンダリングをできれば1秒台でお願いしたい。(補足:ジョーク交じりでのコメント)
リンクについて
・適切なHTMLを利用するようにしてほしい。
・aタグが一番良い。
・on clickはGooglebotがクリックしない
それは良くない。
何かをクリックすることはわかるが、どこにとぶかわからないので良くない。
以下がニュアンス
OK
Yes, good link!
Okay
NG
Please don’t
Still wrong!
No just don’t
Nope
WAT NO
◆タブページ
クローラーにインデックスさせるのであればURLを分けてつけるのが正しい。
◆jsについて
jsがどのように処理されているのかを説明するビデオを用意している。
goo.gle/js-seo-videos
goo.gle/js-seo-basics
Q&A
jsがない方がGoogleサーチ的には良いと思うか?
⇒クローリング、インデクシングはjsがあると簡単ではないと思う。
jsはどのようなjsでも問題ないのか。
⇒今はどんなjsでもインデックスできると考えて良い。
ただ、脆弱性が高いから一般的にはjsを勧めていない。
レンダリング時につかっているjsはキャッシュを使っているのか?
⇒すべてキャッシュしてます。
パフォーマンスバジェットは大規模サイト小規模サイト限らず気をつけた方がいいのか。
⇒パフォーマンスバジェットはSEO観点ではなく、ユーザビリティ観点で考えた方が良い。
テストツールがタイムアウトするが問題ないか。
⇒テストツールは積極的にタイムアウトする
リソースをレンダリングに使いたいから。
Google botはモバイルサイトなどでスクロールするのか?
⇒スクロールしないが、ページ全体を見てコンテンツがあるかを見ている。
とても大きなビューポートがある。スクロールはしない。
無限スクロールの場合は?
⇒基本的にはレンダリングテストでコンテンツがそこにあれば大丈夫。
理想は次のコンテンツがあったりクローラーが次のページに動ける要素に向かうのが良い。
そうしないとどこまで行っていいか分からないので。
(補足:ページが長くなったとしても最後があり、そこから別ページへのリンクが貼られているなどの話をしていた)
Copyright for Webmasters – Daniela Matuschka
◆アジェンダ
Copyright(コピーライト)
Counter Notice(カウンターノーティス)
Abuse(悪用・乱用)
Transparency(透明性)
◆著作権の対応プロセスはすべての国でおなじ。
コピーライト
◆コピーライトとは?
誰かが作品を作ったらその作品にはすぐに権利を持つことになる。
その権利は、その作品を使う排他的な権利がある。
◆著作権侵害の対応
Googleは誰が正しい著作権かがわからない。
そのためリクエストを出す必要がある。
ただ、注意してほしいのは、このGoogleへのリクエストは、著作権侵害ページが消えるのではなく、検索からURLが消えるだけ。本来であれば元のページから削除されるべきだがそれはできない。
◆コピーライトリクエストの流れ
ユーザーがリクエストを出したら、削除チームが確認する。
削除チームがそのサイトをみて十分な情報がなければ追加情報を求めることがある。
⇒これは取り消しませんということではない。追加情報がほしいだけ。
追加情報を求めた場合は伸ばし伸ばしにしないで情報がほしい。
リクエストを見ている側は棒大な数を受けている。取り消し要件をスムーズに進めるためには具体的に書いてほしい。
皆さんのURLを送ってもらうことで比較したい。
◆リクエストを出すのにハードルを感じるだろう所
⇒自分のもののリクエストでないとダメ。他人のものだとリクエストは無効。
◆コピーライトの訴えが通った場合どうなるか
・検索結果からはずす
・広告ペナルティをかける(広告が表示されなくなる)
⇒特定のURLに対してだけペナルティをかける。ドメイン単位ではない。
Counter Notice(カウンターノーティス)
◆Counter Noticeとは
DMCAに対する対抗策
⇒DMCAで削除されたものを復活させたい場合に使うもの
⇒これはアメリカの法律に則ったもの
◆どこから対応するのか
Legal ヘルプセンター
https://support.google.com/legal
サーチコンソール
g.co/SearchConsole
からできる。
◆Lumenについて
Lumenは第三者機関だが、ここにGoogleから連絡している。
どういった取り消しが行われたのかはLumenで検索できる
2015年からの違反指摘は43億件ある。
Q&A
DMCAの申請は日本語、英語で理解度は違うのか?
⇒窓口は言語ごとにはない。
YouTubeが一番良いヘルプセンターを持っている。
ウェブフォームで出していただければ、必要な情報についてはお答えしていく。
日本語言語のサポートはあるのできちんとした内容は咀嚼できる
UGCのため、著作権侵害が多く来ている
UGCの場合、ユーザーが著作権侵害をするケースがかなりあり、DMCAの侵害が来ている。
侵害が多いと順位に影響があるという話だったが、侵害コンテンツは積極的に削除すべきなのか。
⇒一番いいのはサイト内にコピーライトフォームを作って訴えが直接そのサイトにくるようにするのがいいと思う。
たくさんの著作権侵害があった場合、ランキングに影響があるのはドメイン全体ということで良いか?
⇒全体ドメインに対して対策をすることはない。
それは裁判所命令の政府からの書類があって初めてできること。
カウンターノーティスの効率よい対応方法はないか
権利者から許諾をとっているサイトを運営しているが、海外サイトがオリジナルとして毎回指摘をして来ているので、毎回カウンターを出している。
毎回出す以外にいい方法があれば教えてほしい。
⇒コンテンツを下げるべきか判断するのはGoogleでは難しい。
リクエストフォームをサイト内に作ってGoogleに行かないようにする方が良いと思う。
フッターにコピーライトを書く必要はあるのか?
⇒必ずしも書く必要はない。コピーライトを見たければ連絡をくれという形でも大丈夫。
Q&A session 第一弾
回答者
Idan Avraham
Martin Splitt
Daniela Matuschka
金谷さん
あんなさん
Bingのウェブマスターツールではクロール速度を指示できるようなツールがある。Googleでも欲しい。
⇒クロールバジェットを設定するツールがサーチコンソールにある。それを改修しようと思っている
旧 Search Console の機能は引き継がれるのか?
「以前のツールとレポート」でまだ旧 Search Consoleの機能が使えるが、これはいずれ新 Search Consoleに引き継がれるのか?
⇒必要なものは引き継がれている。
どのタイミングで組み込むか未発表のものは発表できない。
ダイナミックレンダリングを検討しているが、今後ダイナミックレンダリングが使えなくなることはあるか?
⇒ダイナミックレンダリングをリムーブすることはない。どのくらい使えるかが問題。
サーバーサイドレンダリングにできれば投資した方がいいと思う。長期的な戦略としてはダイナミックレンダリングは良くないと思う。
ただし、ダイナミックレンダリングがなくなることはない。
動的なコンテンツで出力までに時間がかかるコンテンツは、無視される確率が高いといったことがあれば、基準が知りたい。
⇒最終的に終わらなければカットオフされる。
何秒とは言えない。
オリジナルコンテンツの判断基準が知りたい。最近、他サイトの画像を無断転用しているサイトが上位表示されているケースが多く感じる。
⇒Googleはオリジナルコンテンツが何かを理解するのが難しい。
コピーライトコンテンツの提出がされたことを受けて判断する。
私たちが知りたいのはコンテンツオーナーは誰かだけ。
コピーライトのリクエストを出してくれれば評価が下がる。
その際、どれくらい似ているのか、コンテンツを作ったのは自分だということを説明してくれないといけない。
自分が作ったことを証明してくれると助かる。
サイトのコンテンツが若干言い回しを変えただけで盗用されている。オリジナルの文章と認識してもらうためにはどうすればいいか知りたい。
⇒これはどのくらい変えたかによって変わってくると思う。
例えばすべての要素をコンテンツとしてとってパラグラフを変えているとかであればコピーライトで取り下げることができる。
どういうところが同じかを教えてくれれば削除する。
サーチコンソールのカバレッジ
「重複しています ユーザーにより正規ページと選択されていません」は悪影響があるか。何%以内にした方がいいなどあるか。
⇒重複したページがサイト上にあるということなので、Googleとしてはcanonicalページを選ぶ
それを使って検索結果に反映している
それがどういった効果があるかはわからない
サイトの中に重複ページが発生するのは普通。通常は問題ない。
オンクリックが無視されるという話だったが、サイト内では良く使われるもの。将来的に無視し続けるわけには行かないと思うが、今後の展望はあるか。
⇒未来は予想しないようにしている(笑)
例えばメニューが出てくるのであれば
リンクを使えばいいじゃないか。
それと、とび先のページにURLがないとサーチリザルトに出せない。
今の段階ではURLをリンクでやった方が良い。
将来はわからない
DMCAに反論するときに明確な証拠を提示すべきとあるが、明確な証拠が何かわからない。自分で作ったものなのにどうやってその証拠を提示すればいいか。
⇒コンテンツにもよる。
例えば最初に書いたときにセーブしたスクショの日付があるなど。
いつそのコンテンツが出たのかを指し示してくれると助かる。
自分で作ったものなのにどうやってその証拠を提示すればいいか。
⇒コンテンツにもよる。
例えば最初に書いたときにセーブしたスクショの日付があるなど。
いつそのコンテンツが出たのかを指し示してくれると助かる。
Q&A session 第二弾
回答者
Gary Illyes
金谷さん
あんなさん
有料リンクはrel=”sponsored”をつけても禁止なのか?
⇒元々nofollowを設定してくれていればGoogleはそれは不自然なリンクとは認識しない。
sponsoredをつけてくれれば同じくガイドライン違反として取り扱うことはない。
ただし、Google以外の検索エンジンもあるので両方つけるのがいいと思う。
MFIへの強制以降は検討している?
⇒まだアナウンスは何もしていないが、最終的には誰もがMFIに移行しないといけない。
必ずそうなる。まだ日付が決まっていないだけ。
次のMFI移行の時期は発表する段階ではない。
MFI強制移行する前にアナウンスはする。
十分な準備期間を設ける。
リンク施策を売りにしている会社がまだある
⇒Googleとして、まだこういう会社があるのは認識している。
ただ昔よりは減った。
また、そういったリンク施策は多くは無効化されていると思う。
そのため、その施策が効果出ているのかというと違うと思う。
今の状況だとそういった施策はガイドライン違反で長期的に成果を上げているとは思わない。(短期ではあるかもしれないが)
違反のリンクを見つけたらスパムレポートを送ってください。
大量生産の記事は高品質なら問題ない?
Googleのブログにコアアルゴリズムアップデートで順位が落ちた場合に確認すべき点が書いてあった。
そこに「大量生産の記事を書いていないか」というものがあった。
大量生産でも高品質なら問題ないのではないか。
⇒大量生産はどういう基準で懸念しているのか。
コアアルゴリズムアップデートによって順位が下がってしまった場合にどうすればいいかというのの参考になるようなものを出している。その一つがこれ。
今回の質問はそのとおりだと思う(高品質なら問題ない)。
ただ、多くのケースで大量生産をしてクオリティチェックをされないまま出ているケースがある。
大量生産でもちゃんと質が担保されているのであれば問題ない。
低品質なものを大量生産しているケースが問題。
5Gなら速度が上がるからAMPは不要になるか?
⇒5GでもAMP不要にはならないと思う。
AMPは、最初は爆速が素晴らしいと言われていた。
最近は開発リソースが少なく開発できるということを押している。
例えばHTMLメールを簡単に実装できる。ストーリーズが簡単にできるなど。
そういった意味で今後ampはますます活躍すると思う。
ウェブのページスピードはネットワークだけがボトルネックではない。
デバイスにも関わってくる
ウェブサイトを作りやすいフレームワークとして使ってほしいという方向転換をしている。
AMPのトレンドを教えてください。
⇒あんなさんの個人的にはAMPストーリーズを推したい
トレンドとしてはストーリーズ形式で没入感のあるコンテンツ。それを増やしていきたいと思っている。
価値はあるが技術的に対応できないページの扱い
私は、自治体をお手伝いしている。(地方の村のホームページ)
価値はあるが技術的に対応ができないケースが多い。
こういったページが今後順位を落としていくのを懸念している。
⇒確かにMFIを考えてもモバイルサイトがないなどの問題があるケースがある。
ただ、トラフィックは大半そこ(モバイル)にある。
「そば その村の名前」で検索すると出るようにはしていきたいと思っている。
BERTアップデートについて
サイト内の文章よりもクエリの理解に対するアップデートと認識していたが、サイトの中身にも影響しているかが知りたい。
⇒BERTはYMYLやEATとは別。
BERTは一般的な理解のためにまだ英語だけとしている。
BERTはコンテンツの理解を改善しようというもの
多言語展開のベストプラクティスが知りたい
1:台湾と香港それぞれの国用にディレクトリを分けたうえで、同じコンテンツをディレクトリ配下に置き、対象国の識別はサーチコンソールの設定と hreflang で宣言することがベスト?
2:同じTLD配下でディレクトリは分けずに単一の繁体字ページを配置すれば、台湾・香港それぞれの国のユーザーに対しては前項と同じように検索エンジンには認識される?
3:もしくは単一のドメインよりもドメイン(CCTLD など)を分けて1と同じような対応をすることが検索エンジンの認識しやすさとしては理想的?
⇒一般的には他言語を作るのはとても複雑なもの
CCTLDは国をターゲットにするもの。ここでわかるのは国だけ。言語はわからない。
サーチコンソールの設定は役に立つ。
hreflangは1ページごとに設定。
Amazonだとhreflangをなくすと80%のコンテンツがなくなるので重要。
一番いいのは
hreflangとサブディレクトリが最も綺麗なやり方だと思う。(1番のもの)
日本は地域と言語が一致しているが、海外を見るとそうではない。
他言語対応を考える場合は言語と地域を別に考えた方がいいと思う。
地域の区分けは地方ではうまく行かない。国単位で考える。
画像の品質にこだわっているが、画像はどこまで評価されているのか
⇒一般的に何が一番いいかというのを考えている。
スマホからであれば何がいいかとか、デスクトップであればもっと解像度が必要だとかがあると思う。
時と場合による。
まんが記事などはどのように評価されるのか
⇒画像の周りにあるテキストを評価する
画像内のテキストはある一定では評価するかもしれないが依存しないでほしい。まだこの分野は未成熟
テキスト、キャプションが大事。
画像検索で上位にくるページは通常検索でも引っ張られて上位に表示される傾向があるように見えるが、そういったことはある?
⇒はい、あります。
医療サイトが指名検索で上がらない
⇒まずはGoogleから医療関係に関するブログを出しているのでそれを読んでもらいたい。
もし検索結果に問題があると思う場合はフィードバックを送って欲しい。
最後にひとこと
士気を失わないでほしい。
コアアルゴリズムアップデートは数ヶ月無視してください。
ユーザー向けに改善できることを洗い出してもらう。検索サイトは忘れてユーザーだけを見てください。そうすれば何か見つかってくる。
次回ウェブマスターオフィスアワー
12月5日(木) 12:00から
※Lightning Talks のセッションは、公開不可の方もいたのでカットしました。
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